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昼下がりにフランス歌曲を [好きなものあれこれ]

今日から私は三連休! その初日の今日は、とってもあったかくて、いいお天気でした~[晴れ]

11月とは思えないポカポカ陽気の中、出かけた先は国立音楽大学の学園祭。
今までは学園祭というと、ほとんど主催者か出演者としてしか参加したことが
なかったけど、今日は初めてお客さんとして遊びに行ってきました。

やはり音楽大学ならではで、野外ステージやホール、教室などあちこちでいろいろな
音楽が演奏されていましたが、曲目は意外なことに私たちの高校・大学の時と変わって
いないものが多くてびっくり。

ロックバンドはディープ・パープルやレッド・ツェッペリンを、吹奏楽は「ルパン三世」や
ザ・スクェアの「オーメンズ・オブ・ラブ」を、エレクトーンではチック・コリアの「スペイン」を、
という感じで、この辺はもう「古典」なんだなー、と思いました。


そんな中、私がとっても気に入ったのは、「フランス音楽研究会」というサークルが
やっていた、名曲喫茶のような催しです。
「フランス音楽って、シャンソンとかかなー?」と思いながら行ってみると、さすがは
音大。ドビュッシーのピアノ曲とか、フォーレの歌曲とかが演奏されていました。



こちらはフォーレの「花と蝶」という歌曲ですが、こんな曲を聴きながら、手作りの
チョコレートケーキと紅茶をいただいて、まったり。[黒ハート]
声楽科の学生さんによる歌もよかったけど、ピアノも上手な人はほんとに上手~。
秋の昼下がりを、素敵な生演奏を聴きながら過ごすって、ぜいたくなものですね。
おまけにケーキもすっごくおいしかったです。(^o^)

久しぶりに聴き手として音楽を楽しませていただけた、楽しい一日でした!


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グラシアス、メルセデス [好きなものあれこれ]

とっても心地いい秋・・・。こんないい季節に、また私の大好きなアーティストとの
悲しい別れがありました。今年は清志郎さんに続いて二人目です。

メルセデス・ソーサ。南米の音楽が好きな人でないと知らないかもしれません。
アルゼンチンの国民的な大歌手で、ジャンル的にはフォルクローレやヌエバ・
カンシオンと呼ばれる音楽です。

日本には1970年代に2回ほど来日したことがあるそうですが、それ以降は
2003年の公演予定も体調不良でキャンセルとなり、ついに生でその歌を
聴く機会はありませんでした。本当に残念です。

アルゼンチンの軍事政権による弾圧から逃れ、一時ヨーロッパに亡命するなど、
波乱の人生を送った彼女。私はその大地に根を張ったような歌が大好きでした。
もちろん、アルゼンチンの民衆にとっても、彼女の自由や人権を主張する歌は
励みになり、「民衆の心の代弁者」と言われたそうです。

年を取るごとに歌声も深みを増していき、本当に「母なる大地」そのものを
表すよう。そんな歌を歌える人は、そうそういないと思います。


こちらは代表曲の「グラシアス・ア・ラ・ヴィータ(人生よありがとう)」。
すっごく若い時の映像です。




そしてこちらは、「トド・カンビア(すべては変わる)」。



この民衆とともに歌う姿を見ると、まるでマザー・テレサのような聖女が
人々を慰め、元気づけるために歌っているようで、涙が出そうになります。
やっぱり、年がいってからの方が、力強さだけでなく優しさや母性など、
より声や歌い方が広がっていて、大地から天に昇るようですね。

そして、この「すべては変わる」と繰り返す歌は、悲しさも喜びも絶望も
希望もすべて込められている感じがして、大好きです。


10月4日、ブエノスアイレスの自宅にて死去。74歳。
グラシアス、メルセデス。

あなたの歌は永遠です。




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ファンタジックな映画たち [好きなものあれこれ]

涼しい夏でした~!
今日は台風一過でちょっと暑かったけど、今年の東京は猛暑日がほとんどなく、
エアコンなしでも過ごせる日が多いくらい。毎年こんなだったら、いいのにな~・・・。

そんな快適な夏、うちではファンタジー映画をたくさん見て過ごしました。
特によかったのは次のような作品。どれもイギリスやアメリカの美しい自然が
見られて、ステキでした。


フェアリーテイル [DVD]

フェアリーテイル [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD
第一次大戦後のイギリスが舞台。田園地帯に暮らす8歳の少女たちが、
川で妖精と出会い、それを写真に撮ったという、実際の事件をもとにした作品。
当時のコダック社が、トリック写真ではないことを認定。神智学に造詣の深い、
シャーロック・ホームズの作者、コナン・ドイルが彼女たちを支援し、全国的な
話題となります。

美しい田園風景、かわいい少女たち、ロマンティックかつリアルな妖精たち。
本当に心が洗われる、夢のようなファンタジーです。
少女の兄である幼い息子を亡くした母親が、悲しみから立ち直れず、
神智学協会の集会に足を運ぶところなど、さすがスピリチュアリズムの国、
イギリスだな~と思いました。



ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD
ティム・バートン監督が描く、ファンタジックな父と息子の物語。
死期の迫る父親が語る人生は、巨人に出会ったとか、廃墟の町を買って
立て直したとか、いい大人である息子から見ると、「大ボラ吹き」としか思えない、
奇想天外な話ばかり。
ところが、一つ一つの事実を確かめに行くと、父親流の脚色はあるものの、
ほとんど事実であることが・・・。

「人を喜ばせたい」という思いでいっぱいの若いころの父親を、ユアン・マクレガーが
純粋な瞳で演じていています。
父親の死とともに、すべてが明らかになっていくエンディングは、悲しいのに
ハートフルで、あったかい涙があふれちゃいました。



ファンタジー・ファクトリー [MGMライオン・キャンペーン] [DVD]

ファンタジー・ファクトリー [MGMライオン・キャンペーン] [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
原題「ダスト・ファクトリー」。
父親が目の前で事故死して以来心を閉ざし、言葉をしゃべらなくなった少年が、
川でおぼれ、気がつくと「ダスト・ファクトリー」という不思議な世界に。
そこで不思議な人々や、活発な少女、そして植物状態(?)だったはずの
おじいちゃんに出会います。

要するに、「ダスト・ファクトリー」とは、天国と現世の中間にあたる世界。
そこで準備のできた人は天国に行き、まだ生きる必要のある人は、現世に
戻っていくのです。
話したことのなかったおじいちゃんとの交流、生きることがわからなくなって
しまっている少年への励ましの言葉、一瞬の父親との再会など、胸が熱くなる
場面が多く、これもとても心あたたまる映画でした。



テラビシアにかける橋 [DVD]

テラビシアにかける橋 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
「ナルニア国」や「ロード・オブ・ザ・リング」のスタッフによるハリウッド式
ファンタジー。でも、実は現実を生きる少年と少女の物語です。

学校で、貧乏ゆえにいじめられる少年と、変わった転校生としてやはり
いじめられるボーイッシュな少女。少女が少年に「心の目を開く」ことを教え、
森の中に「テラビシア」という空想の国を作ります。
そこで魔物と戦いながら強くなり、いじめっ子たちとも戦えるようになっていくのです。

最初、「○○が襲ってきたわ!」と少女が空想ごっこを始めようとすると、
「それなんのゲーム?」と少年が尋ねるところが、現代的。(笑)
また、日本よりもずっと手ごわそうな、アメリカのいじめっ子たちもリアル。

ところが、彼らと仲良くなったりして、希望のある展開になってきたかと思えば、
突然の悲劇が起こり、エンディングに向かって涙、涙・・・・。
さらに愛のあるラストが待っていて、さすがハリウッド。見ごたえある映画でした。



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We all love each other, don't we? / 愛しあってるかい? [好きなものあれこれ]

先月、大きな喪失を経験しました。
みなさんご存じの、忌野清志郎さんの死です。

RCサクセションのコンサートには何回行ったか、数えきれないくらい。私にとってどれだけ大きな存在か、どれだけたくさんのものをもらったかを考えると、亡くなって1か月経ってもまだ心の整理がつきません。


一つだけ書くとすれば、清志郎さんはR&RやR&Bの素晴らしさを私たちに教えてくれた人でした。
モータウンやアトランティック、スタックスといったレコード会社が次々とヒット曲を送り出していた
60年代の黒人音楽、リズム&ブルース。

主流は、スティービー・ワンダーやシュープリームスといった洗練されたモータウン・サウンドでしたが、清志郎さんが教えてくれたのは、アトランティックやスタックスの泥臭いリズム&ブルースの魅力。

あの過剰とも言える派手な衣装は(ステージで見るとカワイイのです!)、ジェームス・ブラウンやウィルソン・ピケットなどのギンギラ・ハデハデスタイルを清志郎さんなりのアートにしたもの。

そしてファンならきっと知っているのは、「愛しあってるかい?」という合言葉は、スタックスの天才シンガーソングライター、オーティス・レディングの名ゼリフを清志郎さん流に翻訳したものだということです。


数年前、 NHKで放送された「きみはオーティスを聴いたか」という清志郎さんがオーティスの足跡を訪ねる番組で、初めてオーティス自身がこの言葉を口にする映像を見ました。

キング牧師が暗殺される前年の1967年、野外フェスの会場を埋め尽くす白人の若者たちに、オーティスはステージから
「We all love each other, don't we?」
と呼びかけたんです。

白人と黒人の壁を乗り越えようとするこの言葉は、そのままオーティスの愛と情熱にあふれる歌や人柄を表していました。
そしてこのフェスの成功で人気も全米1位になった直後、26才でこの世を去ったオーティスの遺志をついで、「愛しあってるかい?」と呼びかけてくれていた清志郎さんもまた、愛と情熱にあふれた人でした。

先日、追悼のために再放送されたこの番組を見て、
「オーティス、もっと生きていてほしかった」と語る清志郎さんに、
「あなたもだよ!!」と心の中で叫んだ人は、私だけじゃないでしょう。

We all love each other forever, Kiyoshi and Otis.



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